SiGnal
SiGnal's Style

レイルウェイ・ライター 『急行列車の話』

第3回 「夜行客車急行」

 夜汽車の主流は寝台特急ブルー・トレインに移り、夜行急行は数少なくなった。それも特急のおさがりの寝台車を連ねたものがふえ、好みに応じて寝台や座席を選べる列車は、時刻表と首っぴきで探さねばならない。

 A寝台車、B寝台車、グリーン車、普通車の指定席車、自由席車と5種類の設備の客車をつないでいるのは、北海道の石勝線を経由する札幌−釧路間の急行〈まりも3・4号〉1往復と、北陸から首都圏をめざす金沢発上野ゆき〈能登〉だけ。〈能登〉には金沢ゆきの下りもあるのだが、普通車が全部自由席になってしまう。

 〈まりも3・4号〉には、しめて10両の旅客車のほか、荷物車と郵便車も1両ずつついており、客車の品評会のよう。食堂車があると完全編成になるのだが、すでに急行の食堂車は存在しない。〈能登〉は上越新幹線開業ダイヤ改正で消えそうだし、〈まりも〉が伝統客車急行の孤塁を守ることになろう。

(レイルウェイ・ライター・種村直樹/1982.1.24「毎日グラフ『汽車旅カルテ』」より)


トップページに戻る
お知らせ刊行物紹介購入案内ブッククラブミステリー外周|特集| |会社紹介サイトマップ
copyright