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レイルウェイ・ライター 『急行列車の話』

第2回 「8駅連続停車の急行」

 特急時代で急行の影が薄くなったとはいいながら、急行と聞けば、なんとなく普通より速くて少しいい列車のような感じがする。ところが時刻表を眺めると、8駅連続停車という、ものすごい急行が見つかる。

 京都から山陰本線・舞鶴線を経て、北近畿の宮津線網野へ行き来するディーゼル急行〈丹後1・10号〉で、末端区間の宮津−網野間8駅にずらりと停まる。下り1号の同区間所要時間は56分、つぎの普通の50分よりおそい。上り10号は45分でちょいと速いなと思ったら、後続の普通は42分! 各駅に停まろうと鈍足であろうと、急行と名乗る以上、こちらに乗れば急行料金を取られる。グリーン車と指定席を連結しているところが、急行の面目か。

 宮津線では京都・大阪からの直通急行で、線内の全部または一部区間を快速や普通として地元の人たちに開放している列車も多い。この1往復があえて急行のままなのは、約20分後に普通が走るからだろう。

(レイルウェイ・ライター・種村直樹/1981.2.15「毎日グラフ『汽車旅カルテ』」より)


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